Fantasy Baseball 21 総括

Fantasy Baseball初参加を終えて

今シーズン初めて参加したMLBのFantasy Baseballを振り返ります。
参加したのはY-nationという日本人のみのリーグで16チーム・H2H方式(週毎のチーム成績を競う) ・サラリーなしの設定でした。

レギュラーシーズン合計レコードは266(勝)-268(負)-133(引き分け)で勝率.498の8位(16チーム中)でした。一応5~8位決定戦というモチベ維持が難しい戦いに進んでいますがレギュラーシーズンが終わったので色々振り返っていきたいと思います。自分がドラフトで獲得した選手の数値を確認したいのがメインの目的です。

Fantasy Baseball・Y-nation概要はこちら:Fantasy Baseball 2021 -Draft- | MLBファン (mlb-fan.net)
勝敗のつけ方はこちら:Fantasy Baseball Week1-3 | MLBファン (mlb-fan.net)

チーム成績 (項目毎の勝敗表)

項目別に23週の対戦を振り返ります。

<野手項目>

R(得点)
11(勝)-12(負)-0(引き分け) 負け越し
わりと自信のあった項目なのですがギリ負け越しだったようです。どちらかというとパワーヒッター重視のチームだったので出塁全般よくなかったということかなと思う。

H(安打数)
13-7-3 大きく勝ち越し
ヒット数は多かったようです。

1B(シングルヒット数)
8-14-1 大きく負け越し
これがよくなかった。概ね打ち勝っていても単打が少ないことが多く取りこぼすことが多かった。パワー型ばっかり集めてもダメということが顕著にわかる結果。

2B(ツーベースヒット数)
14-7-2 大きく勝ち越し
長打系の打者が多めだったのでこの項目は強かった。

3B(スリーベースヒット数)
6-11-6 負け越し
これは週に1~2出たら勝てる項目。そんなに悪くなかった気もするのだけど総じて鈍足の選手が多くやはり厳しかった。

HR(ホームラン数)
15-6-2 大きく勝ち越し
9/25現在MLB全体のHR数Top10に入る選手を3人も抱えており安定して勝てた項目。ドラフト時はあまり勝敗のつけ方を理解していなかったこともありとにかく長打力高い選手を選好した結果でもある。ただ1BもHRも項目上ではあくまで1勝(HRの場合同時にR、RBIも稼げるから本当はHRの方がいいけど)。三振数や四球数も項目で勝敗つくので、この点はもう少し単打多めながらも出塁率高い選手をバランス良く取っておくべきだったという反省点でもある。年間のLeague Best(257)を獲得。

RBI(打点数)
17-6-0 大きく勝ち越し
これもMLB Top5が3人おり安定していた項目。+11は項目の中でBestであった。Single WeekでのLeague Best(62)を獲得。

SB(盗塁数)
6-13-4 大きく負け越し
盗塁をチャレンジする選手自体多くなくほとんど負けていた項目。この項目で期待していたMondesiが結局ほぼ出場できなかったのが痛かった。

BB(四球数)
8-13-2 負け越し
もっと負けていたのではと感じるくらい数を稼げていなかった項目。この点はドラフト時に全く考慮できていなかった点なのでもう少し配慮すればよかったという反省点である(Canhaみたいに四球数はやたら多いがドラフト上位にはこないバッターもいるので)

HBP(死球数)
7-10-6 負け越し
これはある程度偶然の結果だろうし仕方なし。まぁCanhaみたいな選手もいるわけだが・・・。

K(三振数)
7-16-0 大きく負け越し
強打者3人衆のうち2人(Duvall、Perez)はMLB Top12に入っており、HR狙いの選手はやはり三振も多い傾向あるということかな。この項目は全く期待できなかった。HRも打てて三振数も少ない打者は(この項目が入っている)Fantasy上では相当価値の高い選手ということになりますね。(Sotoがやはり最強かな。Fantasy上でも)

E(エラー数)
10-8-5 勝ち越し
唯一の守備項目。このリーグではエラーを除き守備指標面は全く勝敗に関係ないと理解の上(それを評価に入れてるリーグがどの程度あるのか知らないけど)守備面は度外視してドラフトで選手していた割にはそんなに悪い結果ではなかった。それどころか年間でLeague Best(55)を取っていて意外だった。

CYC(サイクルヒット数)
0-0-23 引き分け
狙って出せるわけもないのでボーナス項目的な位置づけ。自軍は3Bが得意な選手がほぼいなかったからより可能性は低かったかな。対戦相手が達成する不運に見舞われなくて良かった。

SLAM(満塁ホームラン数)
5-6-12 負け越し
これも1種のボーナス項目である気もするけどもHR数が多い自軍には可能性も比較的高かったはずであるが負け越しだった。上手く検索できなかったけどおそらくMLB全体での21シーズンの満塁ホームラン数は65~70本というところっぽい。全体試合数2,430を70で除すと約35なので概ね2日に1回弱は満塁ホームランが出ている計算になる。

野手項目合計:5勝8敗1引き分け
⇒野手項目は自信あったんですが年間トータルでは結構負けてました。勝つ項目が偏重し過ぎていて良くなかったという評価。

<投手項目>
W(勝利数)
6-13-4 大きく負け越し
量も質も良い先発投手を確保できなかったので負けるべくして負けた。

L(敗北数)
13-9-1 勝ち越し
単に機会数が少なかったため取れた項目。

CG(完投数)
2-1-20 勝ち越し
現代MLBにおいては数が激減しているのである意味ボーナス項目。多分ダブルヘッダーの7イニング制の2試合で幸運ながら取れた気がする(2回ともManaeaかな)

SHO(完封数)
2-1-20 勝ち越し
上に同じ

SV(セーブ数)
8-7-8 勝ち越し
チーム作りで一番ミスった点として、ドラフトでRPを比較的多めに取ったのにほぼ全員クローザーでなかったこと。Alex Reyesが急遽開幕前後でクローザーに配置されて前半戦はノーミスかつ量も多かったので勝てた項目

OUT(アウト数)
3-20-0 大きく負け越し
良い先発がいないから戦術として登板回避策を取ることが多く、勝ちを諦めていた項目

H(被安打数) R(失点数) HR(被ホームラン数) BB(与四球数)
17-6-0、16-6-1、15-7-1、17-6-0 全て大きく勝ち越し
登板回避策を取るだけでこの4項目は取れちゃう。ゲーム性としてどうなんだという罪悪感は感じつつも先発が量も質も微妙だったので多用しちゃいました。多分それは健全な勝負ではないので来年Fantasyやる時は登板回避策が有利に働かないリーグに参加したいと思う。

K(奪三振数)
3-19-1 大きく負け越し
登板回避策を取るという事はこれも諦めざるを得ない項目。

ERA(防御率)
13-10-0 勝ち越し
これも登板回避策を取ることである程度取りやすい項目でもあった。RPが点取られると跳ね上がるのでReyesやDiekman辺りが後半打ちこまれるようになってからは厳しくなりました。

WHIP(投球回当たり与四球数・被安打数合計)
10-13-0 負け越し
自軍のRP達はERAという点では悪くはなかったと思うけど、四球だしつつも抑えるというタイプが多かったので、負けに繋がったかなと思う

QS(クオリティスタート数)
3-16-4 大きく負け越し
先発投手で勝負できていなかったのでこれも諦めざるを得なかった。何度か5.1イニングや5.2イニングでピンチになって降板という場面に遭遇したからそれも残念だった。多分QSはFantasyにおいて一般的項目なんだろうけど、安定して取りたければチームからの信頼を十分に得ているエース級の投手を取る必要があると感じた。

BSV(ブラウンセーブ数)
11-5-7 大きく勝ち越し
セーブ機会に登板して同点にされたり逆転されたらカウントされる記録。自軍はRP多いながらもクローザーはReyesだけだったのでそもそも機会数自体が多くなく安定して勝てたような気がする。Reyesは前半戦無敵だったので勝ちを積めたけどおそらくついている負けの5もほとんど後半戦のReyesだと思う。

投手項目合計:10勝5敗
⇒ドラフトでは野手優先でいったのに、登板回避策を取る結果投手項目で勝ててたチームになってました(i.e. 実質ほぼ負けということですねw)

選手成績

ここでは自軍で一定の在籍期間をもつ選手達の今シーズン(9/25時点まで)の成績とFantasy上での貢献度について述べる。
Fanstasy上での貢献度(評価):◎(Very Good) 〇(Good)  △(Little Good) ×(Not Good)

<ドラフト選手>
自軍のドラフト加入選手はこちら(指名順通り)

Randy Arozarena(ドラフト1位 全体15位)
OF 26歳 TB fWAR2.6/bWAR3.7 〇

去年のポストシーズンでの彗星のような活躍に印象づけられ実績少ないものの浪漫枠でドラフト1位指名した。新人王を取るかもしれないし実質1年目の成績にしては申し分ないと思うがドラフト1位枠はもったいなかったという感想。まだScherzer、Trea Turner、Harper辺りが残っていただけに。とは言え怪我での長期離脱もなく安定してゲームに出てくれてこの成績なので結果良かった。Rが89というのはMLB27位でありTBの地区優勝に十分貢献。四球率は8.6%で並。盗塁数15はMLB24位で良い。死球数14はMLB12位。三振率は27.6%でやや高め。3B数は3で自軍Top。速球系にはwOBA.421とかなり強いのだが課題は変化球かな、その点が爆発には至らなかった要因だと思う。
走力系も稼げる中距離打者としてFantasy上の価値はそれなりに高いと思う。ポテンシャルはまだ図りしれないし来年もFantasyすれば順位は下がるけど取るかもしれない。

Zac Gallen(ドラフト2位 全体17位)
SP 26歳 ARI fWAR1.4/bWAR1.6 ×

大失敗案件。2期連続防御率2点台で21はTopクラスの成績を残すんじゃないかと博打をうったけど見事失敗に終わった。Fantasy上の期待ランキングでも50位台くらいではあった。開幕直前に怪我をしてその影響もあったように思う。IL入りを繰り返し登板数も安定せず7月までで月間イニング数で20イニングを超えた月がなかった。何がそんなに悪かったのかと思って過去年度との比較で数値みてみると何かが顕著に悪化したわけではなさそうだから不思議だ。
以下のとおり、球速(Exit Velocity)が下がったわけではなく四球率(BB率)が上がったわけでもなく、より強打されるようになり失点数を重ねたという結果だ。3年のxERA*はほぼ同じであり逆にいうと過去2年が運に恵まれていた部分があったと言える。FIP系の指標あまり好きではないんですが、これはまさにその意味合いが実証されているような結果である。
*xERA; 奪三振数・四球数・打球質も評価に加味された防御率。xwOBAの裏返し、FIPに近い

6月以降も全く好転せず微妙な結果を繰り返すGallenに、私は「Gallenももしかして粘着物なしでは無理な投手?」と疑いの目を向けるまでになったのであるが、特に過去と比べてSpin rateが逆転したわけでもなくそういうわけではなさそう。

対戦打線が強すぎたのか?という要素があるかもしれないと思ったがそうでもない。21登板のうちSFが4回、LADが2回、HOUが1回、ATLが1回、CINが1回でOPS Top10チームとの対戦は約43%。隙のないSF打線との対戦が多かったのは多少不利だったかもしれない。いずれにしても今年のARIで勝利数はほぼ期待できなかった。

Yordan Alvarez(ドラフト3位 全体47位)
OF 24歳 HOU fWAR3.8/bWAR3.1 ◎

7割くらいがDH、3割がLFでの出場。若くして高い打撃力をもつAlvarezだがメインがDHなので今後もMVP競争とかに食い込んでくる可能性は高くはないだろう。ただ今回のこのリーグ対戦は守備面評価はほぼ関係なくエラー数も重ねないのでDHがむしろメリットが大きかった。OPS.896は抜群に良いし得点力高いHOUの主軸ということもあって打点も高く堂々のMLB10位。序盤は四球がほとんどなかったが後半はそれなりに選び四球率8.7%は平均くらいである。コロナ関連で何度か離脱はあったが基本的には勤勉に出場し続けてくれた点も高評価ポイント。キューバ人はその点信頼できそうという予想は結構あたってた気がする(Arozarena含め)。

Devin Williams(ドラフト4位 全体50位)
RP 27歳 MIL fWAR1.3/bWAR1.5 △

春先こそ制球に苦しみ数値を落としていたものの6月頃から去年の安定度を取り戻しMILの躍進に欠かせなかった一人となった。6/25-8/30で22試合連続無失点も記録し8月はMOR(Month of Reliver)も獲得。K/9 14.6は50イニング超投手のうちMLB5位。MILはクローザーにHaderがいるためセーブ数は記録できずドラフト4位で取るほどではなかったなと当初思っていたのだけどRP枠が2つある中失点せずに三振数を稼げるという側面は価値が高かったように思う。それでも△なのはBB/9も4.75と比較的高くFantasy上は貢献できる項目は多くはなかったためだ。
なおAir Benderと称される魔球のチェンジアップの割合は2020の52.7%から63.9%と10%以上増えた。

Adalbert Mondesi(ドラフト5位 全体79位)
SS 26歳 KC fWAR0.8/bWAR0.7 ×

実績あるSSが残り少なくなっていく中このタイミングでMondesiを取れたことは理想的なPickであったように思う。Spring TrainingもOPS.949で期待しかしていなかった。ところが開幕直前に怪我で離脱すると9月に入るまでわずか10試合の出場でほぼシーズンをILで終えるという悪夢(なおこの10試合でOPS1.2という謎の長打力を発揮している)。KCにNicky Lopezという新星を誕生させる機会を与えることになったもののMondesi本人にとっては順調に仕上げ1ステージ存在感をあげたいシーズンでまさかの悲劇だったろう。私にとってもそうだ。9月になってようやく戻ってきてOPS.601ながらも17試合で盗塁12という相変わらずの韋駄天ぶりを発揮。チームとしてはSB項目は惨敗に終わったわけだがMondesiが健康だったならば正直全勝すらあったと思う。来年もFantasyやるならば絶対に取りたい選手の一人。

Matt Olson(ドラフト6位 全体82位)
1B 27歳 OAK fWAR4.8/bWAR5.5 ◎

大不振に陥った2020年から見事に復活、どころかキャリアハイの打撃成績でシーズンで終えようとしている。それを予想できていたというよりは他に取りたい1Bも残っていなかった中好きな選手であるからという理由でPickした。OAKにとってもこの自軍にとってもこの復活はとにかくありがたかった。フォームをややオープン気味にし選球を高めた結果、空振り率を激減・コンタクト率をV字回復させOPS.920はGurrero Jr.、大谷に次ぐリーグ3位の結果となった。四球数81はMLB7位、打点106はMLB6位、そうでありながら三振数は他の自軍HRバッターより50くらい少ないのだからFantasy的にもTopクラスの選手だったのではないかと思う。左投手に対して長打も打てる点も素晴らしかった。BondsとGriffey Jr.というレジェンドに並ぶ左投手から21HRという左打者記録に並ぶという偉業を達成(残り10試合程度で超えて欲しい)。2020のOlsonを対球種別にみてみると対変化球が全然ダメだったんだけどアプローチ改善の結果2018/2019よりも良化した様子である(元々対変化球が悪いわけではない)。
Fantasyには関係ないけどもかつてゴールデングラブ賞をとった守備は並になってきているようだ。DRSは2019:12、2021:5。守備範囲が狭くなっているのだろうけど相変わらずキャッチングは上手い。よく取ってくれた!という捕球をよく見た。

Salvador Perez(ドラフト7位 全体111位)
C 31歳 KC fWAR3.2/bWAR5.2 ◎

2020に躍進していてこの時点で余っているCでは断トツに良かったので取った。HRこそ多いものの四球数少なく三振数が多い点はマイナスでもあった。しかしその点差し引いてもPerezはCポジという点で自軍の中でOlsonに匹敵するだろう。打撃成績でいえばWill Smith(LAD)かPerezがNo.1だったということは間違いないだろう。しかもPerezはDHでの出場も約23%あるものの欠場が病欠の1試合だけという凄まじい頑丈ぶりを発揮した。積算系でしか勝敗がつかない当該Fantasyの勝負において機会数が多いことはそれだけで正義な部分がある。2日連続でグランドスラムという週もあったしとにかく最高だった。Perez又はOlsonがMy Best Pick。

Tony Gonsolin(ドラフト8位 全体114位)
SP/RP 27歳 LAD fWAR0.5/bWAR1.2 △

Dustin Mayと選択を迷ってPick。Mayは途中で完全離脱となったためGonsolinの方を選んで良かったとはいえるが彼も彼で怪我がちで4月・5月・8月は全く登板なしであった。今は先発が色々抜けたLADにおいてローテ投手の一人になっており、ERA悪くなし負けもしない比較的好物件であるとは思う。bWAR(結果重視)とfWAR(ポテンシャル重視)の差異が示す通り、結果さえ悪くないもののクオリティはそんなには良くなかったシーズンであった。xFIPは4.91であり広いドジャスタホームで無ければもっと被弾されていただろう。4シーム球速が落ち(元々抑えていたわけではないが)、4シームの被wOBAは.410とかなり悪い結果となっている。また、特筆すべきは制球が著しく悪くなったことであり、BB/9(平均3.3)は6.26であった。

Ke’Bryan Hayes(ドラフト10位 全体146位)
3B 24歳 PIT fWAR1.4/bWAR2.5 △

2020に24試合ながらも打率.376(OPS1.124)で鮮烈なデビューを飾ったHayesを若手中心に編成している自軍に入れるのは自然な選択だった。Spring Trainingも絶好調(OPS1.208)、開幕戦で早速一発でかなり期待していた。しかし2日目の試合中に怪我をし6月まで復帰が遅れるとその後はあまりパッとしない成績となってしまった。打球角度が下がりゴロ率が10%程去年より上昇し長打もでなくなり苦しむことになった。怪我の影響というのはあると思うし9月の打率は3割を超えている等来年以降に期待できなくもないとは思う。元々コンタクト意識が高く単打は得意であるところ角度と強度がついた時に発生していた長打が損なわれたように思う。
そんなシーズンではあるものの守備では素晴らしい結果を残しDRS18は全野手の中で4位である。この守備力を維持しつつ長打力が戻ればアレナドのような選手になれるのではないか。

Sean Manaea(ドラフト11位 全体175位)
SP 29歳 OAK fWAR2.9/bWAR2.9 ○

トータル成績でめちゃくちゃ良かったわけではないが11巡目で取れたSPの中では大健闘だったのではないかと思う。ローテを1年間守り抜き奪三振数を180まで積み上げたことは率直に評価に値する(MLB25位)。何より完封を2回記録してくれたことはFantasy的に大きかった(MIN戦7イニング、SEA戦9イニング)。このリーグでは完封するだけで2項目取れるのでとにかく大きかった。

Ramon Laureano(12巡目 全体178位)
OF 27歳 OAK fWAR2.1/bWAR2.6 ?

5月はOPS.979を記録するなど華々しい活躍で6月以降失速するまではOAKにおける重要選手の一人だった。2B、HR、3Bもたまにで、長打を供給してくれてもいたのでFantasy的には取って良かったとは思っていた。盗塁数も増えていた。
8月初めにステロイド使用疑惑で80試合の出場停止となり今シーズン終了。お薬を使っていたわけだから評価は0と言わざるを得ません。。
お薬使用違反による罰則って不思議なルールですよね。個人に罰を与えるものの恩恵を受けたチームには何もないわけですから。お薬を使っていたかもしれない5月のLaureanoの活躍によって勝てた試合も結構あると思う。そう思うと今年のOAKはやはりギリギリならばPSに進出する権利などなかったとすら思うのです。
Laureanoはかなり好きな選手の一人なのでニュースには衝撃が走ったり悲しかった。Montasのように返り咲くことを切に願っています。

Jeimer Candelario(16巡目 全体242位)
3B 27歳 DET fWAR3.0/bWAR3.2 ○

20年のブレイクアウト選手が今年も良い成績を残し評価を盤石にしつつあると思う。自軍にとっても取って良かった選手であった。HRで押し切る自軍は1Bの単打項目で稼げない編成となっていたのだけどもCandelarioは83本の単打で自軍2位タイ。それよりも大きいのは2Bマシーンである点。41本の2BはMLB1位タイであり、2B項目の大勝利に貢献してくれたと思う。ただ三振率は22%で平均的でありコンタクトにめちゃくちゃ優れているわけではない。エラーが多かった点もマイナス要素ではある。

Kike Hernandez(19巡目 全体303位)
2B/SS/OF BOS 30歳 fWAR3.7/bWAR4.6 ○

BOS1年目はキャリアハイに近い成績でBOSの躍進に貢献した。HRもそれなりに打てるし出塁率も高く得点82は自軍5位。CFメインだが2Bも程ほどSSも稀にという感じでユーティリティに守れる特徴はBOSにとってもかなり使いやすかったであろう(DRSは2BはマイナスだがCFは13とかなり良い)。Fantasy的にも複数ポジション守れる利点は大きくBNに回ることは少なかった。303番目のPickとしてはかなり良かったと思う。

Adam Duvall(22巡目 全体338位)
OF MIA/ATL 33歳 fWAR2.7/bWAR3.4 ○

低打率・四球少ない・三振多いという弱点はありながらも9/25現在NL2冠を争う活躍を見せており30歳以降の覚醒が安定に入ってきたといえる(HRはタティスに3本差、打点ははTopをほぼ手中におさめている)。LFなのでポジション補正的にWARを稼げていないという側面はあるだろうけども圧倒的なパワー力は今年のFAで人気を集めるだろうと思う。上述のとおり自軍にはPerez、Olson、Alvalezと30本超えのHRバッターが既に3人もおり比較的HR・RBIの勝ちに余裕があったことを考えるとDuvallは良質なSP又は高出塁選手辺りとトレードを打診しても良かったと感じる。そういうことをもっと考えて戦うべきだった。

Garrett Crochet(23巡目 全体367位)
RP CWS fWAR1.3/bWAR1.3 △

Crochet自体は良かったと思うがDevinと同様にセーブ数は稼げなかったため△とした。BB/9は4.38と多少悪いぐらい。Fantasyの数値を毎日眺めている時にはかなり奪三振マシーンに感じていたのだがK/9は10.87とちょっと良いくらいであった。20年の1巡目指名でその年9月に即デビュー(6イニングのみ)という驚きの経歴の2年目は、初年度に比べてクオリティは少し落ちていた。最高球速は100.1MPHから96.6MPH、4シーム・スライダーのSpin rateは150~200低下、その結果空振り率(4シーム)も40%近くから20%弱と半分近く落ちた。まだ入団2年目だし手強い左リリーバーとして価値は相変わらず高いとは思うが鮮烈のデビューからのインパクトは少し薄れてしまった印象だ。

<途中加入選手>

開幕以後に加入した選手について述べる。もっと積極的に取りに行くべきだったと思っており、この点情報収集度がFantasyでの勝敗に大きな影響を与えると感じたところだ。

Alex Reyes (4/1加入)
RP 27歳 STL fWAR0.1/bWAR0.5 ○

今シーズン全休のDakota Hudsonをドラフトで取ってしまっていたため、同じSTLの投手で開幕時に入替で取った投手。STLの元々のクローザーGallegosが怪我で長期離脱となるとクローザーに抜擢されると、オールスター前までで20セーブで何と4自責点しか与えなかったという無双ぶりであった。奪三振能力も高くFantasy的にもかなり良かったのであるが、この無双期間においてすら制球難は弱点でありBB/9は7.0ととんでもなく悪かった。以下のとおり後半戦は無残な結果となり、今ではクローザーの地位をGallegosに返上している。Reyesに何があったのか?前半戦がツキ過ぎていただけなのか?全く分析できていないからわからないけど、ここまで前半/後半で結果が違った投手も珍しいのではないか。いずれにしても他にクローザーを取れてなかった中、前半戦は神がかってセーブしてくれたのでFantasy上の評価は○とした。

Rich Hill (4/1加入 4/20 リリース)
SP 41歳 TB/NYM fWAR1.6/bWAR1.2 ×

この年齢で150イニング投げ防御率3.87は申し分ないシーズンでしょう。TDLでのトレード放出がTBがかねてから計画していたかどうかは不明だが前半戦しっかりと活躍しトレードバリューを上げ若手野手との交換要員としてWorkしたHillはTBにとってかなりおいしかったんじゃないかな。
一方私にとっては苦い思いをした選手の一人だ。開幕後に先発不足で辛いなぁと感じて取った選手ではあるのだけど4/20までの4登板で防御率8.82と全く通用しておらず、あぁHillもう終わったなと思ってリリースしました。ところが・・・5月は3勝1敗防御率0.78と大躍進。悪いところだけ自軍が受け取り良いところは他軍にいってしまった結果となったので歯がゆい思いで見ていた。6月~8月は防御率4~5点台の並の活躍だったのでそこまで未練にはならなかったけど5月はKeepしておきたかったな。9月はまた復調気味であり、翌期もまだ続けられるかもしれないと思うがどうなるだろうか。

Huascar Ynoa(4/14加入 5/18リリース 6/16再加入)
SP 23歳 ATL fWAR1.6/bWAR2.3 △

ATLの構想で当初ローテ投手ではなくRPとしてRosterに入っていたようだが、おそらく誰かが離脱してローテに食い込んできた投手。すると4月は2勝1敗防御率2.96と良い結果を残す。27イニングで34奪三振であるためその能力も悪くはない。投手ながらHRを2本放っており、5/4にグランドスラムを打った際には軽く話題にもなった。スライダーをメインに投げる投手である。
勝てる先発が不足していた自軍にとって良い選手を確保できて良かったと思っていたところ、5月中旬に打ち込まれた試合のベンチで暴れ、手を骨折し長期離脱になってしまった。それで一度リリースしたが8月復帰見込みということを見て6月頃に早めにIL枠で再確保していた。復帰後は可もなく不可もなくという感じではある。
BB/9も2.55と低くFIPもERAとほぼ同じであり翌年度以降も活躍を期待できる投手なのではと思う。

Nestor Cortes Jr.(7/17加入)
SP/RP 26歳 NYY fWAR1.5/bWAR2.5 △

Cortes自体の成績はかなり良くNYYの後半躍進の1ピースになっているのは間違いないが、自軍への加入は遅かったため△とした。
19年にNYYからDFAからのSEAへのトレード、20年終わりにSEAからノンテンダー、NYYが再びマイナー契約で獲得という経歴が示す通り20年まではパッとせずこのままMLBで活躍することなく埋もれていた投手になるようなラインであったのだと思う。それが今はNYYのローテ一角を担い、イニング数は少ないものの安定したピッチングを続け防御率2.79という好成績を記録している。
Cortesを初めて見たのは6月でのヤンスタでのOAK-NYYのシリーズ。結構競った展開で迎えた中盤にリリーフで出てきて3イニングのロングリリーフでOAK打線を沈め結果NYYを勝利に導いた試合だ。なんだこの投手と思いつつ過去成績を見るとめちゃくちゃ悪く、あの反則とも取れるような変則フォームが生き残りをかけて形振り構わず築きあげたスタイルなのかなと勝手に想像して気になるようになってた。必死さに胸を打たれたというかw チーム事情からその後先発に転向したのは自軍にとっても良かった。


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